リノベーションか新築か迷っている方へ
3回目となる、富士市S邸のフルリノベーションは、素敵なレトロモダン調のカフェスタイルへと変貌しました。
その生まれ変わりポイントをお伝えしていきます。
富士市S邸のリノベーションは大掛かりな案件であったことや、骨(柱のみ)にするものはもちろんですが、さらに2階建てを減築しています。
また、リノベ(リノベーション)ってどこまでの変更が可能なのか、いまいちピンと来ていない人、
また、メリットデメリットなど、どっちが得なのかなどなど。
フルリノベーションについて、いろいろ知りたい人は↓から該当する項目をクリックしてみてください。
フルリノベーション完成までの軌跡
- 新築ではなくなぜリノベを選んだのか?
- お施主様の業者選びのつまづきとは?
- リノベーションが可能な家とそうでない家とは?
- リノベーションの工事期間と全体の日数・予算とは?
- ビフォーアフターの間取りの違いは?
- お施主様の感想
- レトロモダン調のカフェスタイルの仕上がりポイントは?
今回は、最後の7をお伝えします。
レトロモダン調のカフェスタイルの仕上がりポイント
間取りから確認
A 家族がそれぞれ自分で整理整頓しやすいように、個別の収納棚を造作。
B 玄関を通らず、ご主人の書斎に直接アクセスできるようにポーチを設置。(アウトドア好きなので、道具の台仕入れに便利な作り)
C 普段は物置のカーテンを開けておき、より広く感じられるようにした。
吹き抜けのカフェスタイルのLDKとポイント
Before(ビフォー)
キッチン以外の全ての部屋は、昔ながらの田の字型の間取りで、みんなが集まるのは三間続きの和室が中心でした。
特に冬が厳しかったようです。
全体的に日の入りが悪く、暗くて寒いのが難点でした。
寒さのあまり、室内でさえダウンジャケットが欠かせなかったことです。(家の中なのに暖が留まらず逃げていく作り)
※昔は家というのは、基本的に隙間がある方が長持ちすると言われていたので、その名残がその家にもあったと思います。
南側の縁側 + 3間の畳の部屋を1つの贅沢な広さのLDKに変身させています。
After(アフター)
減築した2階部分のロフトからLDKを見下ろすとこんな感じ、旧家の太い梁を利用し、全体的に古民家風に仕上げました。
今は納戸として使っているロフトは、将来的には長男の個室になる予定 ↓
小物ポイント
After(アフター)
古材を意匠梁として再利用し、レトロモダンな古民家風に
もともと天井が高かったことから、現し天井にして、吹き抜けの開放感を演出しました。
古材を適材適所に活かすことで古民家風に仕上がりました。
まだまだ使える柱や梁を再利用し、意匠梁として様々な箇所に使う事ができ、祖母の思いを受け継ぐことができたと実感して頂けました。
既製品の収納棚は使わず、持ち物のサイズに合わせて造作
家の雰囲気に合わせて、調整可能な収納棚などは全て造作しました。
キッチンの背面のカップボードは、旧家の建具を再利用しつつ、祖母の代から大切に使い続けてる食器がたくさん美しく収まっています。
スタイリッシュでモダンな外観
Before(ビフォー)
よくある昔からの日本家屋というイメージ(築50年)
After(アフター)
以前の純和風住宅から想像もつかないほど、スタイリッシュ&モダンに生まれ変わった外観。
この佇まいをみて、リノベーションだとわかる人はいないと思います。
重量のある屋根瓦や土壁を解体して、ガルバリウムと珪藻土を採用して、軽量化を図りました。
さらに耐震等級3を取得して、家族あんしん・安全をしっかり担保しました。
ご主人の書斎の入口(写真右側の)
B 玄関を通らず、ご主人の書斎に直接アクセスできるようにポーチを設置。(アウトドア好きなので、道具の台仕入れに便利な作り)
これで、アウトドアの荷物の出し入れは楽になります。
元暗くて寒いキッチン(東側)
Before(ビフォー)
北側に位置していた暗くて寒いキッチンは、家族の様子が見えず、孤独を感じながら料理していたことから、家の中心に配置するようにしました。
After(アフター)
古民家風のカフェをイメージしたLDK
アンティーク調の家具や照明、マット系にタイルがニュアンスを与えます。
奥様の夢だった、ダイニングテーブル一体型のアイランドキッチンが実現しました。
子供たちも積極的にお手伝いをしてくれようになったそうです。
トイレ&洗面&脱衣所
日の当たらない場所は、洗面室+お風呂の脱衣所
キッチンだった場所を洗面室と脱衣所にしました。
脱衣所は銭湯のような雰囲気で、個別収納と部屋干しスペースもあります。
家族の生活動線に合わせた場所の配置とスッキリ収納を意識したつくりが特徴です。
土間玄関と広いシューズクローゼット
高低差がかなりあった土間玄関は、コンクリートで床を上げ、広くすることで、多用途に使える空間に変身しました。
Before(ビフォー)
After(アフター)
「おかえりー」と聞こえてきそうな土間玄関は、再利用した建具の存在感大の土間玄関と生まれ変わりました。
いつもママが笑顔でお迎えしてくれ、ご近所さんとのコミニュケーションの場にもなります。
右側は、ご主人の趣味部屋
大好きなモスグリーンのクロスがアクセントにした、L字型のカウンターと調整自由な収納棚は造作しました。
ご主人待望の趣味一色にした趣味部屋が実現しました。
左奥を大容量のシューズクローゼットで家族全員のシューズ+αの空間です。
最後に
3回に分けてお伝えしてきた、フルリノベーションでしたが、この案件で感じられたのは、再利用の付加価値の高さです。
もしもあなたに、土地があり、家もある。
だけど、親の代または祖父の代のお宅の場合、やはり時代が大きく違っていること。
生活スタイル、社会情勢、インフラ、などなど、大きく変化しています。
この取り巻く環境から、世代交代をしたい際に、残せるものは残し、新しくするものは新たに。
生活動線や生活スタイルとその世代に合わせた家づくりが求められていると感じました。
せっかくある土地、馴染んだ柱や建具を再利用して、同じ場所で、新たな世代に合った間取に一新することで、新築とは違って生まれ変わる感覚を味わえること間違いなしです!
リノベーションは、新築メインの工務店は、嫌がるところは多いですが、新築かリノベか迷ったら、一度でもいいのでお問い合わせください。
きっと、いい道しるべが見つかるはずです。
施工事例(動画)
施工事例(スライドショー)